秋田旅行レポ③

 秋田旅行レポ、ラストになります。

 ダイジェストでいきます。

 

 

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横田屋 ひつまぶし

 11時の開店当初から結構な満席で、そこそこ待った。川反通りの辺りは良さげな店がちょこちょこ並んでいるけれど、秋田駅からちょっと遠いのが難点。

 30分くらい待ってからの、ひつまぶし。何だかんだ人生初だったりする。鰻大好きなのに。

 以前名古屋に行った際に食べようかと思ったんですが、タイミングが悪かったので何も食えなかった。

 そんなこんなでようやくお目にかかった一品。味のグラデーションが楽しい。

 鰻の人気に対してコスパの面から穴子をプッシュする輩が一定数いるが、そんな奴は何をしても幸せになれない。

 鰻も穴子も旨い。

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ババヘラアイス

 ブブゼラっぽい響き。形もどことなく……。

 調べてみたら、ババアがヘラでよそってくれるからこの名前らしいですね。いくらなんでも失礼すぎるだろ。

 色どりや形状も相まって、お花みたいで綺麗ですね。イチゴとバナナの取り合わせで、優しい味がしました。ネーミングに反して。

 ベンチでゆっくり食べたかったんですが、周辺のハトが異様に距離を詰めてきて怖かったので逃げながら食べました。ハトの分際でよ。

 

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広栄堂 生グソ(生グレープフルーツソフトかき氷)

 広栄堂の生グレープフルーツソフトかき氷。通称、生グソ。地方名産の字面がどうしてこうも汚いのか。きりたんぽもいっそかりちんぽとかにすればいいのに。

 冗談はさておいて、めちゃくちゃ旨かったです。底にたまったシロップが生果汁だけあって濃厚で、軽くまぜっかえすだけで充分な味の濃さ。ソフトクリームを箸休めにできるのもいいですね。

 ただ正直ボリューミーすぎた感はあったので、次頼むときは氷少な目にしようと思います。見た感じ、常連っぽい人はみんなそうしてたので。

 余談なんですが、寡黙な雰囲気のおじさんが店に入ってくるなりハスキーボイスで「…………生グソ」とオーダーしていたのはちょっと面白かったです。

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きりたんぽ

 人生初のきりたんぽです。名前からいまいち想像のつかない食品ですが、食べてみて腑に落ちました。言うなれば、「ミスった焼きおにぎりを誤魔化し気味に鍋にぶち込んだもの」です。

 シンプルに不味い。

 

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ハタハタ寿司

 これが旨かった。こりこりしてて、味は大体〆鯖。若干割高な感じはあるものの、手頃な店にあればついついつまみとして頼んでしまいそうな一品。いいですね、ハタハタ。

 

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しょっつる出汁茶漬け

 しょっつる。上にもあるハタハタとかから作った醤油のことらしいですね。ただ、味が薄すぎてどこのどの辺が”しょっつる”のそれなのかわからない……ただの居酒屋の鯛茶漬けみたいな感じでした。

 

 テーブルで何となくわかると思うんですけど、このお店の料理が全体的に微妙で悲しかったです。

 

 ある意味、ここからが本番です。

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新政酒造 ラピスラズリ

 帰阪手前の駆け込みポン酒

 

 初日に飲んだNo.6と同じ蔵元のリリースしているラピスラズリを、駅前の日本酒スタンドでいただきました。路線はNo.6と同じ感じで、こじゃれた洋酒テイスト。軽い飲み口に、さっぱりとした酸味と甘味。デザート系には一歩及ばないけれども食中酒もこなせる立ち位置。微発泡なところも含めて、白ワインのモスカート・ダスティ辺りを想起させます。

 

 まだ時間も残っていたので、〆の2杯目をば。

 

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新政酒造 陽乃鳥

 最後の1杯、同じく新政から陽乃鳥。

 これがもう、とにかくやばかった。

 日本酒の頂点。米と酵母の向こう側。飢えた砂漠で、絞り潰した果汁をすするよう。

 とにかく、しんじられないくらい豊潤で旨かったです。

 皆さん色んなフルーツに例えられていますが、自分の中ではメロンに近い味わいでした。

 日本酒カテゴリはフルーティな銘柄に出会えばガラッと印象が変わるものですが、その中でも格段に印象的で、美味な1本でした……。是非とも土産にしたかったのですが、どこの酒屋にも置いておらず、本年度のロットは終了しているのかもしれません。

 また、これを飲むためだけに秋田まで足を延ばしてもいいかもしれません。それほどまでに、衝撃的なお酒でした。

 

 

 

 

 

 秋田旅行レポ―ト、ほとんどグルメ情報の備忘録に過ぎないのですが、またふとした時に見返して思い出に浸りたいので、こういうのも悪くないですね。なんなら過去の旅レポートとか書くのもいいかもしれない。

 

 国内旅行が好きなので順繰りに制覇していっているんですが、現在二十一県踏破しました。酒の好みのせいか、どうしても東日本に偏ってしまっているのが辛いところですが、きたるGotoキャンペーンに合わせて、中々踏み入れることのない九州にも足を運んでみたいですね。

 

 こうして考えてみると、旅行趣味も、恋愛体質なところも、今の自分を形作っているものは結構な割合でお酒に牽引されてできたものなのかもしれません。お酒で人生が豊かになる。自分で言うのもなんですが好例ですね。皆さん、お酒を飲みましょう。

 

 この頃日本酒ばかり飲んでいるせいか、そろそろジン辺りが恋しくなってきました。フェルディナンズを飲みたいなとしきりに思うんですが、困ったことにジンバーでも取り揃えていないことが多く、ドイツジンのよしみでモンキーに流れてしまうことがしばしば。いつぞや口にしたフェルディナンズの5周年ボトルの味が忘れられません。先に挙げた陽乃鳥が、自分の中の日本酒におけるベストワンとするなら、ジンにおいてはこのボトルがそれにあたります。

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フェルディナンズ 5周年記念ボトル

 6月いっぱいで生活も少し落ち着きます。7月には懐かしい友人とのイベントもいくつか控えているので、今が踏ん張りどころですね。

 

 そろそろ、卒業論文の中間発表に向けて本業に戻りたいと思います。

 それでは。