少年漫画強化週間

 春休みにかこつけて、ジャンププラスのアプリ内にて往年の名作少年漫画が無料公開されています。いい機会だと思ったので、「ONE PIECE」「NARUTO」「BLEACH」という前時代のジャンプを築いた三大漫画を通読して、色々と思うところがあったので書いてみます。まあほとんどBLEACHの感想なんですけど。

 

 まずONE PIECE。今回読み返したのはウィスキーピーク~エニエスロビーと、ファンの間でも評価の高い二大シリーズ”アラバスタ”と”エニエスロビー”を含んだ13~45巻部分。ここから個人的に若干ダレてくるので、久々に読み返すにはちょうどいい分量でした。いや、とにもかくにも過去編がいい。島にまつわるヒューマンドラマに対するルフィのアンサーが、ことごとく最高の演出で胸打たれます。島上陸→土着文化・因縁との衝突→大団円のお決まりの流れが、ひとつのまとまったショートムービーを見ているようでとても歯切れがよく、すらすらと読めてしまう。ONE PIECEは週間連載ではなく、うんと貯めてから一気読みしてこその漫画だなと感じました。幼いころはつまらなく感じていた空島も、今読むと演出が最高すぎる。敵幹部ポジションの神官がめちゃくちゃパッとしない上、エネルとルフィの戦いはほとんどワンサイドゲームという作中でも非常に珍しい構成の上に成り立っている本シリーズであれだけ胸が熱くなれるのは、ひとえに演出の妙がなせる業だと思います。

 

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 ここ。マジで、ここ。もうこの終わり方だけで100点。最高。

 

 

  漫画を読むにあたって自分の中における地雷表現がありまして、「ギャグ表現が著しく物語の進行・情緒を損なう」というものがあります。具体的には高津カリノの漫画のことで、その場限りで済ませばいいような与太話めいたギャグ表現を何故か人物設定にまで落とし込んでいる様が見ていて耐え難いです。時として作中のリアリティラインやフィクションとしての没入感を大きく損なわせることもあるギャグ表現ですが、ONE PIECEのギャグによって左右されるのは精々小情況程度のもので、大勢にはさしたる影響を及ぼさないところに好感が持てるので、安心して読むことができます。そもそもにおいてフィクションを全て理詰めで考えることほど愚かなことはなく、「いや、常識的に考えておかしいだろ」「ここはこうしとけよ」との言は本来、その作品世界に没頭できなかったあなたに責があるのであり、自分はその場合において口を噤むべきであると考えています。穴のない虚構など存在せず、その穴を看過してもなんら違和感を覚えないライブ感のようなものが、漫画を読むにあたって最も大事なものなのではないでしょうか。熱が冷めた後から振り返ってウダウダと分析するのは、肯定する場合においては結構ですが、否定に走る場合においてはいささか不毛に思われます。

 

 と、ここまで書いておいてなんですが、やっぱり自分はそんなこと毛ほども思っていません。言語に振り回されているのを感じる。愚かだ。

 

 前述したようにライブ感は大事ですが、冷めた頭でこき下ろすことも大事です。二足の草鞋でいきましょう。

 

 結局何が言いたいのかというと、身も蓋もない話、面白ければ全てが許されるわけで、短所が気にならないくらいの長所で殴ってやれば読者は黙ります。

 

 早い話がこれです。

 

趣味のブログ: 「告白の時アニメのセリフパクったら振られてワロタ」の ...

 

 まあ、良いとこ沢山言うの苦手なんですけどね。卑屈なオタクなので……。

 

 

 

 

 次にNARUTOです。嫌い。つまらん。肌に合わん。終わり。

 

 

 

 

 さてようやく本題に入れます。BLEACHです。本作の醍醐味ともいえるルキア救出から破面編、藍染との決着まで、無料公開分の48巻まで全て読みました。

 

 でもここで書くの疲れた。続きは明日。それか夜。おやすみ。